静かなところへ行きたい
仕事を休んでしまった理由は、人から見たらくだらない理由だと思う。普通の人なら流せる、スルーできるようなことだ。でも私にはそれができなかった。ぐるぐると考え込んで、疲弊して、人に話したり泣いたりうめいたりしながら、自分をひたすらに疲れさせて削り落としていった。
普通の人ならば気にしないことだと頭ではわかる。けれど心が理解できない、腹落ちしない。やっぱり絶対におかしい、あちらが悪い、と心底感じている。
いま思い出しても鮮明な怒りが湧き、いつまでも執着している自分がいる。私は悪くないと思い続けている。そしてまた苦しくなる。
うつ状態から抜けるには休養が必要だと知っている。だが、それがどのくらいの時間かは未だにわからない。もう大丈夫だと思うときもあれば、まだだめだと思うときもある。一生このままかもしれないと考える時もある。
風がうるさくて、静かなところへ行きたい。