抑うつと神々の山領

PMSがひどい。あるいは低気圧か気温の変化か理由はわからない。とにかくだるい。

こういう時は精神状態も良くないので、何もできない。前から楽しみにしていた講演会があったのに。

いや、もっと頑張れば行けたのかもしれない、とも思う。

身体が火照るような感じがしてカッカッして、お腹のあたりが熱い。妊娠もしていないのに、何かのかたまり(それはマグマのようなもの)が腹に入っていて、それを抱えているようで落ち着かない。いつも気分が晴れるゲームや音楽に熱中できない。

昨夜、悲しくないのに涙が出てきて、そのうち将来への不安とかいろんなことが押し寄せてきて苦しくなってしばらく泣いていた。が、夕食後の抗うつ薬を飲んで40分くらいすると、そんなに悲しくもなくなって、好きな動画を見ながら歌ったりした。

抗うつ薬は新しい種類のもので、効きが良くて、先生とも続けていくといいかもねと話している。そうするともう1種類の依存性のある薬のほうを先生は減らしたいようで、不安ではあるが減薬を頑張りたいと思う。しかしそれももう少し上向いてからのこと。

先生から週2回、外出できるといいねと言われていて、いまのところそれは守れていて、自分に合っていると思う。これが3日になるとちょっと大変だ。

最初にこの話をされたときは週2日なんて余裕でしょう、むしろ少ないのではなんて思っていたが、意外と難しい。自分の現状を把握するって難しいのだ。

気分が良いときは週に4回とか外出できるけどそれではだめで、継続して週2回というのが大事なんだと思う。調子のよいときだけの活動が許されているのはものすごいアーティストとかペットくらいだと思う、たぶん。

 

自分のやっていることが全て意味がないような気がしてくる。ただこの文章を書いている間はなんだか安心する。

 

kindleの還元セールで買った『神々の山領』を少しずつ読んでいる。内容や絵もさることながら、その精神性というか、登場人物たちが持っている考えにどこか共感する。

私は山登りなんて嫌いだし運動も歩くのも好きじゃない。でも、あえて孤独なところやつらい状況に自分の身を置くという気持ちはなんとなくわかる。

私は男性の、あるいは人間の、そういった部分にものすごく惹かれるタイプだと思う。

弱さに似たものを自分で持ち続けて、あえてその傷をずっと乾かないままにしておくといった人たち。

山に登っていて、道に迷ったり食料が尽きたりといった状況がいくつか重なれば死を招く。しかし、生きるためには、生きていくためには山に登らなくてはいけない。これは比喩ではない。これはそういう男たちの物語なのだ。