少しだけ生きやすい季節

外に出られない日々が続いていたが、少しずつ良くなっている。といっても週に2.3回外出できて、あとは家でもぞもぞ過ごしている。

家庭内での自分の有用性を示さねばと思い、家事を頑張っているのだが、以前は少しのエネルギーでできていたことが今は何倍もの時間とエネルギーを要する。

心臓のあたりが痛いとかめまいがするとかいった症状を抱えながら野菜を切っていると、本当にこれが健康に良い食事なのだろうかと思う。

 

あまり外出できないが、帽子と靴下と日焼け止めを買った。特に日焼け止めと靴下はこんなにいらないだろうというくらい買ってしまい、おそらく外出への憧れがそうさせるのだろうと結論づけた。

いつか外に出たらこれをかぶろう、これを履こう、これをつけよう…しかし、現実はついていかない。

 

冬の時期も、こんなにいらないだろうというくらいタイツや靴下を買った時があった。仕事と冬の寒さからくるストレスが原因だろう。

 

私は四季の中で一番夏が過ごしやすい。

日差しの強さと暑さにはうんざりするが、冬よりは全てがマシだ。冬は本当にいけない。日照時間が少ないし寒い寒い寒い…とにかく寒すぎる。春は季節の変わり目だし秋も季節の変わり目だし、梅雨は雨が降るし、過ごしやすいと言われる5月や9月なども気温が不安定で最悪だ。良いのと悪いのが交互にくるなら、ずっと暑いほうがはっきりしていて良い。いっそエヴァンゲリオンのように一年中夏であってくれたら。

夏は洗濯物も乾きやすく、洋服も枚数が少なくてすむし、何より日照時間が長い。暑いといってもそれなりの対策をすれば良い。

何より熱中症という明確な病名?があるのも良い。暑くて気分が悪い時は、熱中症かもしれないということで周りの理解も得られ、自分でも水や経口補水液で対策ができる。

だが冬はだめだ。私が寒くて寒くて泣きそうな時も、きちんとした名前のつく症状がない。

洗い物をするときにめまいがしても、寒さに皮膚が刺されるような感覚があっても、手足が氷のように冷たくても、人からすれば対策をすれば済む話なのだ。だからいけない。

私は冬の寒さを恨む。あと日本の寒すぎる家を恨む。居間を暖めてもトイレや洗面台が寒ければ全てダメだ。寒いことが全てを奪っていく。

 

ここまで散々冬について書いたが、ともかく夏が来るのだ。一年の中でつかのま過ごしやすい時を、なんとか生きてゆきたい。