映画「百万円と苦虫女」の感想です。自分の話をまじえながら。
この映画を観る上で大事なこと、それは最後まで観るということです。
絶対に最後までみてください。投げだざずに。
私にはすごく好きな人がいて、幸福なことにお付き合いできることになったんですが自分の気持ちを伝えることを怠りました。悲しくても、怒りたくても、相手を傷つけることのほうがこわくて自分の気持ちに向き合いませんでした。相手を傷つけることで自分が傷つくのが嫌でした。
でも、ツケがまわってきました。当たり前ですが。やり直したいと思ったけど、だめでした。
で、今月ふられたのでひたすら邦画をみて現実逃避中です。映画をみるのってあんまり頭を使わないし、読書より手軽なので。
蒼井優が好きなので彼女の出ている映画を見ようと思って借りた作品がこの「百万円と苦虫女」でした。
ここから感想です。
最初の1時間は「ちょっと退屈かも」と思っていましたが、森山未來が出てきてからパッとお話も画面も明るくなりました。それまでずっと苦虫を噛み潰したような顔をしていた蒼井優ちゃんも、ときおり柔らかい表情や笑顔を見せるようになりました。
蒼井優が森山未來の家で笑うシーンがあるんですが、その蒼井優がめちゃくちゃかわいいです。
注目すべきは最後の30分。視聴をやめたくなっても、最後までみて欲しいです。
幸せな時間があって、涙があって、また歩き出すという構図が人生そのものだと思いました。上ったり下ったり、忙しい中でたまにきらめきがある。
パッと目立つところは無いけれど、セリフに灯りがともる瞬間があって、あとからじんわりと沁みてきます。
少しのきらめきのために生きているのかなと思う時があります。
きらめきに出会って、ああ私はこれに出会うために生きてきたのかなと思う瞬間があります。
最後に、主人公である鈴子のセリフをほんの一部だけ抜粋します。
「いつの間にか何も言えない関係になってしまうのは不幸なことです。
人は出会ったら必ず別れるものだと思います。その別れがこわいから姉ちゃんは無理をしていました。
でも、出会うために別れるのだといま気づきました」
予告です↓
お別れした方、お別れする方、これから何かや誰かに出会いたい方におすすめです。