言葉なんかおぼえるんじゃなかった

 どこもかしこも雪、雪、雪!私が産まれた日も雪が降っていたそうなので、私は雪は好きだ。でも、寒いのは嫌。こうしてキーボードを打っていても、マウスをカチカチやって麻雀していても、手が冷えて嫌になる。皿洗いも洗濯も、お風呂を入れるのでさえ億劫。家の中は寒い。私、コート着て生活している。明日には外に出なきゃいけない。寒い中、たった一人で、ね。

 昨日の夜は、あまりにも雪が降ってるというので一眼レフを首からぶら下げて、夜の街と雪を撮りに行った。私は相変わらずモノクロで撮るのが好き。でも、モノクロで雪を出すのはとっても難しいから、昨日撮った写真はカラーとモノクロが混在している。

 郵便ポストを見ると、アマゾンで注文していた「言葉なんかおぼえるんじゃなかった/田村隆一(語り)・長薗安浩(文)」が届いていた。田村隆一の詩や対談、長薗氏が伝言文という形でまとめた田村隆一の言葉が収録されている。

 その中に、「相手の選び方、その極意」というものがある。

 ぼくに年頃の息子がいて、結婚を考えている女性がいるとする。その際に、ぼくは彼に向かってこう告げる。

「その女性の母親に会わせろ」

 これでわかる。娘と母親は似ている。いわば、息子はその母親のようになっていく女性と結婚するわけだ。だから、母親を見れば、その娘さんの真の姿も想像がつく。

 ちなみに、男性を見極めたいときは「その男の本当の親友二人に会わせろ」と言うんだそうだ。二人の親友もいない男は、論外だそうである。

 田村隆一の「相手の選び方」が正しいかどうかはわからないが、これはどこかで使えそうな気もする。と言っても、私の好きになる人は変わり者が多いし、私自身母親のようにはなりたくないなあと思いながら生きているので、これはもう少し真っ当に育ってきた人たちに適用できるルールという気がする。

 私は自分の生き方をねじ曲げたいと思っている。絶対に、親と似た人生は歩まない。親と似たようになる前に、ねじ曲げてやるのだ。私は私と同じように、自分の人生をねじ曲げてやろうとする人を尊敬する。応援する。君は強い、誰よりも。

 いつもこんな話になっちゃうの、仕方ないとは言わないけれど、それを笠に着て自分の不幸を数え上げるようなことはしたくない。

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