おおきくなりたくありません

すきなものはたくさんあります。苦手なものはこころのほつれ。

ずっと降り続いて欲しいと思う

雨の日は家の周りが静かになるから好きだ。こんなどしゃぶりの日に外出する用がなくて良かった。夕方には夕飯の買い出しに行かなきゃいけないけど、と二度寝を決め込む。目を覚ますと開け放ったままの窓から、雨が降り込んでいた。失敗、失敗。

対して動いていないのに腹は減る。お昼を食べて、文章を読む。知らない映画、聞き取れない外国語を流しながら、また時間は過ぎてゆく。

私のしていることは売春となんらかわらないのではないかという考えがよぎる。私の果たすべきことをちっとも果たしていないように思える。世の中の女性は偉大だ。働いて朝起きて、仕事に行き、帰ったら家事と子供の世話が待っている。

私はどれかひとつでもできたら上出来だ。一日にひとつのことしかこなせない。「こんなでいいんだろうか、そんなわけないだろ俺 なんでここで涙出る」。歌詞が沁みる。

こんなんでいいわけない。でもそれをとがめない人がいる。恵まれている。このまま感謝しながら、お荷物として生きるのだろうか。プライドを持つなということか。いや、そんなもん最初からくだらない。私のプライドなんかなんにもならない。実力はないのに、見栄っ張り。人になめられないことが最重要事項になりかけている。

このまま生きてる理由は何だ。人の役に立ちたい。人並みにいろんなことをやりたい。私は女だから許されている。私は男だったらもっとつらい立場にいたはずだ。私と同じような男性に申し訳ない。なぜ私は女というだけでこの環境を享受しているんだ。

積み上げられた本を眺め、こう見られたいというコンプレックスがあらわれているなと思った。読んだことのない難しい本、文章を書くための教本、純文学、詩、名だたる作品たち。一体何と闘っているのか、私だってそんなことは忘れてしまった。

一番安定していて欲しかった居場所を手に入れたはずなのに、思考グセは治らない。何を求めている。何を手に入れれば満足なんだ。

雨がやんでいる。皆が家から出てくる。ずっと降り続いて欲しいと思う。