秋だけが近づいてくる。
死は近づいてきてはくれない。
私が近づいて行くだけ。
詩はおりてきてはくれない。
ただ大地から湧き上がってくるもの。
私が感じられないだけ。
人生がつらくて泣いている。
何がつらいのか自分でもわからない。
ただ、泣けるうちはまだ大丈夫かもしれないと思う。
静寂だけになった時、私は死んでいる。
20歳もとうに過ぎて、いまだに死ぬだのと言っている。
一生、死ぬまでこうなのだろうか。
生かされているのに、死ぬことばかりに目が向くのは、死んだことがないから。
死んだことがあれば、きっと生きたいと思ったはずなのに。
小さく死ぬ方法もわからない。
秋がくるのに、私は。
秋がくるから、私はこんなになっちゃうんだ。