おおきくなりたくありません

すきなものはたくさんあります。苦手なものはこころのほつれ。

「シン・ゴジラ」二回目 君たちは、いずれゴジラと戦わなければいけない。 ネタばれ注意

シン・ゴジラ」二回目行ってきました。日曜日ということもあって満席でした。70歳くらいの女性が4人くらいいらっしゃって、一体何経由でこの映画を見るのだろうと思いました。ゴジラは女性にも人気があるのかな?

さて、二回目の感想ですが、正直、私にはよくわからなくなってきました。ネットの感想や考察を見ていると、は~なるほどね~と思うものもあったり、考察なんかどうでもいいよ!無人在来線爆弾があればそれでいい!!!!!とも思ったり…。私は本当にゴジラを面白いと思っているのか?ネットの感想を見て、楽しんでいる振りをしているだけではないか?私はゴジラの何を面白いと思っているのだろう…。

エヴァンゲリオンを見ている時は、それぞれのキャラクターと自分の心情を重ねて、泣くこともあったのですが、今回は完全に第三者として映画を見ています。そこに私は介在していません。共感や共有を作品に求めることが多い私としては、大変珍しいことです。

これは共感の物語ではありません。みんなが良いと感じる部分もそれぞれに違います。ただ、ゴジラという共同幻想だけが確かです。ゴジラを知らない蘭堂たちと、ゴジラを知っている私たち。けれど、実際にゴジラが私たちの目の前に現れることはありません。なぜならゴジラは虚構だから。

蘭堂たちはゴジラと戦った。では私たちは虚構と戦うべきなのか。

最近はずっとゴジラのことを考えて眠れない日々が続いています。まるでとりつかれたかのようです。

ただひとつ確かなのは、中学生の頃の私がエヴァから離れられなくなってしまったように(そしてい今も離れられないように)、ゴジラの呪縛から逃れられなくなってしまう子どもたちがきっといることでしょう。それは悪いことではない。作品が誰かの人生を変えるということがこの世にはあり得るのです。

バチカン条約!各国のエヴァ保有台数!ミサトさんと加持さんの大人な雰囲気!政治や大人の恋愛が絡んでくるエヴァは、背伸びしたい年頃に見たらたまらないアニメです(実際そうでした)。きっと、シン・ゴジラの官僚や自衛隊のやり取りも、たくさんの子どもたちを魅了すると思います。そう考えると、これは大人向けの映画かと思っていましたが、あの頃子どもだった私たち、そしていずれ大人になる子どもたちへ向けられた映画なのかもしれません。だから作中では子どもが出てこない。なぜなら、君たちはにとってこれは虚構ではないから。何かを選んで何かを選ばないときが、いずれくるから。

それが、ゴジラと共存するということ。

 

 

 

気付いたこととか

・冒頭で出てくる船の中の机の上に、宮澤賢治の「春と修羅」が置かれている(青空文庫で読むことができます)。

・トンネル?の中でパニックになっている前田敦子。セリフは「なになになに!?」だけです。

・戦車の操縦主をつとめる斉藤工

・「飛鳥交通」と書かれた看板。

庵野秀明監督の出身地の宇部ネタあり。(避難場所に指定されている小学校が庵野秀明の出身校)←知人に聞いたのですが、私は発見できず。エンドロールに宇部興産の文字あり。

・警視総監?の部屋の書、二枚。何と書いてあるかはわからず。一枚は四字熟語、もう一枚は文章が書かれている。二枚とも文章でした。四字熟語が飾ってあるのは蘭堂の部屋です。おそらく「不撓不屈」と書かれている。

・首相代理のラーメンがおそらくニンニクラーメンチャーシュー抜き(エヴァ綾波レイが頼んだメニューと同じ)

・職員の携帯の待ち受けが奥さんと子どもの写真。霞が関チームの家族が描かれる数少ないシーン。

都知事は不在 農林水産大臣(後の首相臨時代理)不在

・公開日である7月29日と書かれたタオルを使っている

ヤシマ作戦・ヤシオリ作戦。ヤマタノオロチ由来。庵野秀明は若い頃に「八岐之大蛇の逆襲」という自主制作特撮映画に関わっている。

ゴジラ 凝固剤注入時、歯医者さんに口の中をいじられてるみたい

ゴジラ 母親っぽい

・映画の中で人間を超える力は存在しない。巫女も博士も超能力者もいない。ゴジラだけがGODである。

・人が死ぬ。人がちゃんと死ぬのはえらい。

・子どもが出てこない。姿は映るが、しゃべることはない。

ゴジラの動きは野村萬斎

・電器店で流れている映像が、庵野秀明の配偶者である安野モヨコの「オチビサン」のアニメーション(エヴァの新劇場版にも登場していました。シンジが綾波に作ったお弁当の箸箱に、オチビサンの絵が描いてあります)。

N700系の新幹線が登場。エヴァはいま新幹線とコラボしているのでてっきりそれ関連かと思いましたが、エヴァがコラボしているのは500系でした。

エヴァをイメージさせるセリフあり。「シナリオ通りというわけですか」、「まさに神の化身ね」など。