感受性くらい

男の人に頼られることがたまにあって、それは同級生でも年下でもなくなぜか10も20も年上である場合が多いのだけれど、そういう時わたしはうんうんとうなずいて話を聞きながら心の奥では傷ついていることがある。どうしてわたしにこんな話をするのかしら、あなたとわたしは絶対に対等じゃないのに、と。人間と人間だから根っこのところではなるべく対等でありたいと思っているわたしだけど、社会的立場が上だったり、10以上も歳が違う人の愚痴を聞いているときは何とも言えない気持ちになる。はっきり言って気持ちが悪い。わたしを守る立場の人がわたしに頼ってくるのはオエッとなるけど、そうでない人ならまあまあ相談に乗ろうと思う。でもその中には乗らなくていい相談もある。本当はわたしに頼って甘えて愛してもらおうとやってくる人なんて全部かわして走り抜けていいのだ。でもなかなかできないことだから、誰かに愚痴を言うこともできず文章にすることもできないまま、うんうん悩んで忘れていくしかない。許すことができなくても。