TAGRO漫画の凄さとメンタルヘルス/病んでいる女性はこわいけど、こわいくらい魅力的だ。

 

 

今日は大好きで大切で、でも何回も読み返すのは苦しい漫画を紹介しようと思います。

 

マフィアとルアー (星海社文庫 タ 1-1)

マフィアとルアー (星海社文庫 タ 1-1)

 

 

 

スタジオDNAから出ている大きい方ではなく、星海社文庫から出たものがおすすめです(上に貼ってる表紙のものです)。

なぜかというと収録の順番がちがうのです。それから、収録されている作品も微妙に違っています。私は文庫版の収録の仕方のほうが好みでした。

TAGROさん大好きな私のような人は2冊とも買うと、比べることができて面白いと思います。

 

表題作のマフィアとルアーは私はあんまり好きではなくて、「トリコの娘」と「LIVEWELL」が大好きなのです。

 

 

「トリコの娘」

 

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短いお話ですが、結構ベタな展開と純愛してるところが好きです。

「おもいでエマノン」という小説に出会うきっかけにもなったお話です。

おもいでエマノンSF小説で、漫画にもなっています。鶴田謙二さんという絵描きさんが素晴らしい絵を描かれるのです…。女版寅さんのようなエマノンは非常に魅力的です。いま、文庫版がリニューアルされて連続刊行中です。

 

 

おもいでエマノン (リュウコミックススペシャル)

おもいでエマノン (リュウコミックススペシャル)

 

 

表紙もすてき…!

 

 

 

「LIVEWELL」

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意味・良く生きる。

 

TAGROさんのことは変ゼミという漫画で知ったのですが、こういうお話こそ彼の真骨頂だと思っています。

かつて、病んでいる女性をこれほどまでにせつなく描いた漫画があっただろうか!

主人公の彼女はソウうつ病(現在は双極性障害とよばれています)で、彼はそのヒモ。共依存関係の彼らの行き着く先はどこなのか…。

設定が好きな人にはもうたまらないと思います。私はその一人でした。

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心が弱いということは果たして悪いことなのでしょうか。良く生きるためには、きっと心が丈夫なほうがいいのでしょう。

いつか、この漫画を朗読してアップするのが私の夢なのです。

心があまり強くない人にこそ読んで欲しいです。

 

他にもいろいろな短編が収録されていて、ぼくっ子とか薬物依存してる子とか出てきます。

私は結構若いときに読んだので、こんな漫画を描く人がいるんだ…!と驚き、そして、自分をわかってもらえているような気がして嬉しかったです。

TAGRO作品にハマる人はそういう方が多いんじゃないかと思います。

 

病んでる女の子ってこわいけど、こわいくらい魅力的です。

良く生きたいものです。