「家が好きな人」、「プリンセスメゾン」、雨宮まみを読んで考える理想のお部屋

急激な気温変化のせいか体調が悪く、気分も悪い。何もできることがない。なんとかルーティーンの家事を済ませる。30分後、自分の体調がどうなっているかわからない。

占いで、今は家の中のことに注目すると良いと書いてあり、ちょうど模様替えなど検討しているので、当たってるな~と思った。寝具類を取り換えるのも良いらしいが「居心地よすぎて二度寝に注意」と書いてあり、当たってるな~と思った。

ベッド周りを変えたいし、カーテンとラグ(カーペットとどう違うのかわからんがこっちの言い方のほうがかっこいいよな)も変えたい。しかしカーテンとラグって高いので、とりあえず寝具からいこうと思う。寝る場所って大事だしね。

 

家の中を見直しているのは、先日この漫画を買った影響もある。『家が好きな人』。

色遣いとかめちゃくちゃ好みで、描かれているお部屋も素敵。特に大きな本棚のあるお家と、ソファのあるお家に憧れる。

 

あとこちらね。『プリンセスメゾン』。

彼氏と別れた女の子が寝具を買い替えたり、今まで我慢していた模様替えを決行するシーンが好き(1巻収録)。

 

私はずーっと憧れがあって、それは一人暮らしをすること。大学時代も一人暮らしを検討したが、自分の食事への興味のムラがひどいので絶対破綻すると思いやらなかった。

その後も一人暮らしをする機会がなく大人になった。

人生でいつかやってみたいことのひとつだが、私のもうひとつの夢「女子高に行く」と合わせて、夢見ているくらいがちょうどいいのかもしれない。実際一人だと大変なことだってたくさんあるわけだし。

とりあえず自分でコントロールできる範囲の模様替えとかをして、一人暮らしに近い生活をしたいという願望があるのだろう。

しかし大変なのが本棚…私の本棚は私の背より高いのに、隙間が無いのだ。だって漫画とかって長期連載だと10巻超えるし、小説も好きな作家の集めたらすごい数になるし、新刊で買うと大きくて分厚いし…なのに最近、集中力がなくて本が読めない。自分だけの理想の本棚を作りたいのになかなかそれにたどり着けない。

部屋作りに迷う時に読むのは、雨宮まみの『自信のない部屋へようこそ』。

通販で大きすぎるチェストを買ったり(70kg‼)、お気に入りのタオルを見つけたりという部屋や物への偏愛が詰まっている。

がらっとお部屋を変えるというよりは、いつも使っているものを少し良いものにしたり、あれこれ妄想してみたりするところに親近感が湧く。

 

 

『自信のない部屋へようこそ』の本を陽とするならこちらは陰の雨宮まみ。『東京を生きる』だ。

家賃より高い洋服を買ったこと、高級な下着をプラスチックの引き出しにしまうこと、冬は寒くてたまらないお風呂場で高いシャンプーを使って暮らしていること。

東京はお金がかかる。都会はお金がないと生きていけない。その頂点にあるのが東京だと思う。

この人の本はデビュー作から読んでいるし、とても好きなのだが時々言葉が刺さって痛い。どうしてそんなにそんななのと言いたくなる。だって、そんなに自分を貶めなくてもいい。あなたは十分に立派で、美しくてセンスがあって作家もやっているじゃない、すごいじゃないと思う。でも彼女はそれだけでは足りなかったのかなと思う。

でもあなたがいなくなってしまったら本当につらいよ。

彼女はもっと〇〇があれば、とか、あの時ああしていればよかったのに間違ったとかそういうことを書いている。私にももっと〇〇であれば、とか、〇〇な私であればという自己否定がある。あるいは理想が高すぎるだけなのかもしれない。それが私を苦しめる。自家中毒みたいに、一番私を苦しめるのは私自身なのだ。

 

自分の理想の部屋について語っていたらずいぶん遠くまできてしまった。理想の部屋というのは理想の私、こんな風になりたいという私につながっているのだな。

ちなみに私の理想は大道寺知世ちゃんです。よろしくお願いします。

 

おわり