生きていかなきゃなんない、というのを、本当に、やっとわかりはじめた気がしている。

出会わなかった・結ばれなかった、っていうのは自分の人生の中で結構大きなキーになってるぽいぞと最近気づいた。

映画もそういう展開のほうが好きだし、「君の名は。」で二人が出会った瞬間醒めてしまったし、出会わない物語や結ばれない恋のほうが美しいって本気で思ってる。

でもそれは、相手と結ばれない未来をどこまでも自由に想像できるからだよね。無限大の未来。どこまでも幸せになれたかもしれないって、一生信じていられるもん。

だから、結ばれないことは美しくて、死はいつも魅力的だし、別れは詩になる。

でも私たちは地に足をつけて生きていかなきゃならない。これは本当に、ロマンチックじゃないよね。でも、美しくはあると思う。泥臭い、ひたむきな美しさ、みたいな。

生きていかなきゃなんない、というのを、本当に、やっとわかりはじめた気がしている。

 

だから、あの人に連絡しなくなったことも、消息がわからないことも、全部ロマンチックに思えて、時々ひっぱられそうになるけど、それは私を生活には結び付けないと思う。

さよならってちゃんと言えた試しがないのは、さよならって言えなかった人をいつまでも好きだからなんだろうね。