死にたいとはまたちがっていて

病んでいる頭のいい人の文章はとても魅力的だ。びっくりするくらい美味しい。何度も読み返してしまう。私の文のようにブツブツ切れていなくて、観念的なところと具体的なところがうまく混ざっていて、きちんと整列している。女の子のこと、お金のこと、食事のこと、生活のこともちゃんと書いてあるのにどこか温度がない不思議な文章。一生読み続けていたいから一生書いていてほしい、と思う。でもそういう人はある日突然ブログを消して姿をくらますことが多い。星は嫌というほどついているので、私は悔しくなってつけない。あなたの文章のこと大好きですけど、私はそれを胸の中にしまっておきたいのです、とくだらない純愛みたいなことをひとりでやる。あなたですよ。

私は元気です。死んでないです。死んだのは他のものです。でも失われてしまったわけではありません。私はどこかに行きたい。しばらく何もないところで、知らない人と過ごして、またふらりと戻ってくることができたならどんなにいいだろう。