人をほめたいという欲求と、「ジョニーは戦場へ行った」を見た話。

 昨日男の子と話した時に、「狼さんって人にすごく気を遣うよね」と言われた。人をほめるということが多いらしい。自覚はある。かわいいねとか、話を聞くのがうまいねとか、瞳がきれいだねとか、思ったことは口に出したくなるのだ。それは自分が言われたいわけではない。いや、もちろん人にほめられることは嬉しいのだが、その人に言われたくて言っているわけではないのだ。その時は本当にそう思って、ほめ言葉を述べている。ほめたいという気持ちと、自分がほめられたいというのは別のものだと思っている。

 人に気を遣うというのも当たっていると思う。そして、人に気を遣っているというのが伝わっているなら、相手に気を遣わせてしまうわけであって、気づかれない気遣いができたら一番良いのにと思う。

 

 昨日は、「ジョニーは戦場へ行った」を見た。タイトルではジョニーとなっているのに、劇中ではジョーと呼ばれているので、レベッカベッキーと呼ばれるようないわゆる愛称みたいなものかなと思ったら、違うらしい。志願兵募集のキャッチコピー「ジョニーよ、銃をとれ」をもじっているのだとか。

 死ぬより苦しいことってのは、ある。あると思う。四肢がなくなるのもつらいし、身体があって精神的におかしくなってしまうのもつらい。

 あの映画は医療倫理の話でもある、と2ちゃんに書いている人が居て、確かにと深く納得した。反戦映画や信仰の話として見てしまいがちだけれど、医療の問題でもある。あの看護師さんはすごく良くて、彼女がいなければあの映画は見るのがつらいものになっていたと思う。精神世界の部分が少し冗長だからね。少しエヴァを連想した。

 一番良かったのはメリークリスマスのシーン。先週見た「戦場のメリークリスマス」に続いて、メリークリスマスという言葉及びクリスマスの日というのは、人にとって特別な意味を持つのだと思った。特にアメリカの人にとっては。

 トラウマになったとか、後味が悪いという感想も散見されたが、私はこの映画があの時代に作られたということに感心してしまった。すごいよ。この映画が世に残ったことに、ただただ感動してしまった。あと、モールス信号覚えなきゃと思った。そんな感じです。見て良かった。