今朝、初めて指輪が欲しいと思いました。

やらねばならないことがある。

それはアイロンがけや洗濯や、新しいハンカチを買うことだったり、ささいなことかもしれないが、やらねばならないことである。

 

今朝、初めて指輪が欲しいと思いました。指輪をはめて、その手を少し空にかざして眺めたらきっと美しい気持ちになれると思います。けれどそれはまだ先のこと。私は他の人と同じようにするのが恥ずかしくて、人前で手をつなぐことも、貴金属をねだることもできないのです。その気持ちを汲み取ってくれる男の人が居たら、幸せな気持ちになれるでしょうか。

 

私のような女と付き合ってくれるだけで幸せだと、私が言います。その通りだと思う反面、自分を低く見積もらなくてもいいのではと思います。私は、認知が歪んでいるのだろうか。

 

何をしても悲しいとき、私は心が貧しいのかなとまた悲しくなる。いつになったら終われるのだろう。いや、終わろうと思えばいつだってそうできる。やらないだけなのだ。それは、ささいなことのひとつに数えられる、多くの人には重要でない出来事。

 

昨日は写真を撮りに出かけた。一枚も良いなと思うものが撮れなかった。iPhoneで撮ったもののほうが美しい気がした。本当は人を撮りたい。