何よりも抱きしめたかった

朝からいろいろ動く。血を採ったり、DVDとCDを借りたり。春の装いをしたいけれど、まだまだ寒い。今日もマフラーを持っていけば良かったなあと何度か思った。

 

朝、ベッドで眠っていたら後ろからあの人に抱きしめられる夢を見た。完全に願望じゃん、と思いつつ夢占いで調べる(私は悪夢だろうが良い夢だろうが夢占いをする。もっとも、最近良い夢なんて見てないけど)。

すると「相手もあなたに思いを寄せています」みたいなことが書いてあって、「まじかー!」と興奮したが、「ただし相手からはアタックしてこないでしょう」って続いていて落胆。大体、私はアタックされる恋愛ってしたことないんだよな。それは私に人間的魅力が無いからか、それともアタックしてこない男性を好きになるのか。前者だった場合は、この謎は永遠に解明されなくていい。

 

けものフレンズの最終回に「良かったな―」となる。四回目のシン・ゴジラにも感動する。いつも同じところで泣く。

 

あの人は遠くに行ってしまうし、私はまだ一年頑張らなきゃいけない。好きな人も憧れの人もいないあの場所で一体どんな風に頑張っていけばいいのかわからないけど、とにかくやっていくしかない。覚悟はまだできていない。

 

やっぱり漠然と、毎日つらい。自分が何を求めているのか、全くわからない。何をすべきかもおぼろげだ。そんなのみんなわかってないのかもしれない。むしろこの宙ぶらりんな、モラトリアムという時期を楽しむべきなのだろうか。

これをやってみなさい、あれをやってみなさいと言ってくれる相棒がいたら楽しいだろうな。

いや、タラレバ言っても仕方ない。そんな人はいないんだから。

 

私は求めすぎる。恋心なんて放っておいて、楽しい楽しい友達同士の会話を噛みしめていれば良かった。過ぎてしまったことは仕方が無いけれど。

もしあの時に戻れたら私は違う行動をとるだろうかと考える。わからない。好きだと伝えるかもしれないけれど、やっぱりそれきり会わないかもしれない。

好きになってしまった以上、もう仕方がないのだ。抑えることはできないし、抑えて付き合っていても自分が苦しくなるだけだ。

愛されることも愛することも苦手で不器用なままに、成長していく。歳をとれば上手くなるなんてことはなくて、ゼロはずっとゼロのまま。踏み出さなければ。

 

ああ、抱かれたかったわけじゃない。抱きしめられたかったんだな。そして何より、抱きしめたかった。