何を言わないかというのも大事

歯医者さんで「ちゃん付け」をされて嬉しかった。カルテを見てないのか見ていたうえでそう呼んでいるのかわからないが、近頃は「ちゃん付け」なんてあんまりされないからとても嬉しい。

もちろん「狼ちゃん」と呼んでくれる人もいるんだけれど、それは「狼ちゃん」というひとくくりで呼ばれている気がする。歯医者のお姉さんの呼び方は「狼」+「ちゃん」なのだ。

 

春休みだからというのもあるが、随分落ち着いている。苦しくなったときはなるべく何もせずに寝て、その後は手を動かしたり身体を動かしたりする。家事が一番良い。洗濯物を干したり料理を作ったり。

それから、自分を責めないこと。これが大事だ。なるべく自分のできたことを数えたほうが良い。とかく人間というものは幸福より不幸の数を数えたがる生き物だ、というようなことが地下室の手記にも書いてあった。その通りだと思う。

 

何でもかんでも人に相談しなくなったし、話さなくなった。抑制するということを少しだけ覚えた気がする。何を言うかも大事だが、何を言わないかというのもとても大事なことだ。言いたいことのなかでも、それは心にしまっておいたほうが良いよというたぐいのものは、いくつもある。

 

お金を遣いすぎている気がするが、若いうちにいろんな経験したほうがいいじゃん!と自分を納得させている。かわいいピンバッヂも、洋服も、カバンも靴も、今しか身につけられないものがある。ミニスカートとか、ノースリーブとか。もちろん60歳になったって身につけてもいいんだけど、その時の私がどう思うか、身につけたいかなんてわからないから。貯金もほどほどにして今を楽しみたい。そうしようよ、ね?

 

人を好きになることは決していけないことなんかじゃない。けれど、胸の中にしまっておいたほうが良い恋心もある。誰かを傷つけるなら、隠すことや離れることを選んだほうが良い場合もあるのだ。