博愛主義は二十歳まで。

私は大きな荷物を持てないのに持ちたがる人間だ。自分は力持ちだと思っているのだ。でも本当はそんなことなくて、むしろ許容量は他の人より少ないのだ。けれど、いつも荷物を持ちたいと思っている。

 

人をいつまでも許してしまうのは私の悪い癖だ。だから仲良くなった人には怒れるけど、そうでない人にはいつまでもイエスを言い続ける。誰かが私を裏切っても泣いたり少し責めたりするだけで、いつかあの人も誠実さの意味に気付くだろうと勝手に期待して、また裏切られて泣いているのだ。自分は少しのパンしか持っていないのに配り続けているのだ。

 

私は自分を愛してくれる人をもっと大切にしなければならないと思う。私のことを大事にしない人なんか放っておいて、君が好きだと私に時間をかけてくれる全ての人を愛してゆきたいと思う。振り向きざまに「ばーか」と言ってくるような意地悪な人のことなんて、嫌いになってしまえばいいのだ。博愛主義は二十歳まで。差別意識は二十歳から。とっくに二十歳を過ぎた私。

 

恋をするというのは人を分け隔てることだから、つまり差別なのだ。レッツ差別。私は私の王国をつくります。愛してくれる人にプレゼントするものを考えます。みんなに笑いかけるけど、去っていく人のことは止めません。傷つけるものは追放します。

 

さよなら博愛主義者の私。これからは宇宙規模の愛を実現してください。