PMSとピルについて。

金曜日はPMS(月経前症候群)がとにかくひどく、体も頭も重く、腹痛がして、お腹の中でマグマがポコポコ沸いているような苦しさがずっと続いていました。体の不調だけならまだいいのです。なによりつらいのは心の不調!PMSになるととにかくいろんなことにイライラします。いつもなら気にならない言葉が気になり、放っといてくれ!みんな××!!と思ってしまいます。涙が出て止まらなくなり、もう自分には未来がないのだと思えてきます。

ここまでPMSがひどいのは久しぶりで、というのも、私が処方されていたピルを切らしてしまったことが原因なのです。なかなか病院に行く時間がなくストックもなくなっていたのでした。

私はピルを飲んで三年近く経つのですが、ピルは本当に良いものです。肌の調子も前より良くなったし、生理前の憂鬱も減りました。お腹や腰の痛みも減ります。ピルというとどうしても避妊のイメージが強いのですが、PMSの症状に苦しんでいる方にはぜひ一度、婦人科に行っていただきたいと思います。私も初めて婦人科に行ったときはどきどきしましたが、女性の先生が優しくしてくれて、自分に月経困難症という病名がつくこともわかりました。原因がわかると安心するもので、毎月自分を悩ませていたものはPMSだったのね、とものすごくホッとしました。今までは私自身の頭がおかしいから、あんなに憂鬱になるのだと思っていたのです。

もちろん副作用などもありますので(私は全く出ませんでしたが)、主治医の先生によく相談なさってから服用を決めると良いと思います。月に3000円ほどなので、携帯代よりずっと安いです。PMSのあの苦しみが軽減されると思えば、なかなかお買い得なのではないでしょうか。

私は現在大学生ですが、友人と話すとお薬への偏見のある方がまだまだ多いように思えます。生理痛がひどい方(鎮痛剤を飲み過ぎてお医者様に叱られたそうです)に、命の母やピルの話をしても、「親が薬に対して否定的」だと言って、その話はそこで終わってしまいました。市販の鎮痛剤とピルと何が違うのでしょうか。

私はピルを飲んでいることを後ろめたく思っている時期がありました。その時私の中ではピル=避妊というイメージが強く、性に奔放な人が飲んでいるものを自分が飲んでいて、自分もそう思われるということがこわかったのです。しかし、避妊する目的でピルを飲むことの何が悪いのでしょう。私は性に奔放だということを否定的にとらえている自分に気づき、反省しました。自分で妊娠を管理することの何が悪いことなのでしょうか。コンドームをつけるのと同じですよね。

 

togetter.com

このまとめを見ていただくと、ピルに対しての女性の考えが少しわかるかと思います。

 

というわけで私が言いたいのは、学生でも大人でも、生理痛や生理前の憂鬱に悩まされている方は一度婦人科に行ってみたらどうかということです。PMSは我慢するものではありません。我慢でどうにかならないときもあるのです。我慢しなくていいのです。風邪をひいたら葛根湯を飲むのと同じように、ピルがもっと一般的になれば良いと思います。

ピルは血栓症などの副作用もありますので、まずは病院の先生によくお話を聞いてから服用されるか決めてください。あなたのクオリティオブライフが少しでも向上しますように。

 

 

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 ピルのこと載ってます。