読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

おおきくなりたくありません

すきなものはたくさんあります。苦手なものはこころのほつれ。

もう先輩なんて呼ばない

私の先輩は国民年金を払っていない。将来年金がもらえるかどうかわからないからだそうだ。先輩は未来を信じない。信じられるのはいまの自分だけだから、いつも私に500円を借りてくる。絶対返してくださいねって言っても、未来の俺のことはわからないだって。そんなのおかしいじゃん、年金より自分がちゃんとお金返してよって思うけど言わない。

先輩が女といるのをコンビニで見かけたのは2週間前のこと。髪が長くて背が高くて細い。絶対美人だ、雰囲気でわかる。おかっぱみたいな髪で152センチでところどころぷにぷにしてる私とはぜんぜん違う女の人。ああいうのが好きなんだ。なーんだ、そっかあ。案外先輩もつまんないところあるな。年金は払わないし、仕事もコロコロ変わるし、ギターばっかり弾いてキリギリスみたいな生活してるくせにさ、女の趣味は普通じゃん。

先輩から連絡は来ない。むかつく。お金返してくれないくせに。今頃私以外の誰かに500円借りてんのかな、あの女の人かな、いやあの人にお金は借りない気がするなんとなく。

私は先輩が和食を好きなことも実はちょっとオタクっぽいところがあるってこともまだETCつけてないことだって知ってる。でも私じゃなくてあの人なんだね。未来の先輩って本当、信用できない。