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おおきくなりたくありません

すきなものはたくさんあります。苦手なものはこころのほつれ。

天井桟敷の人々 を見た

映画

BSプレミアムでやってたんでね、見ました。白黒映画ってなんとなくとっつきにくいから「これ面白いんかなー」と最初は思ってました。白黒映画はつまらないのを見ると「白黒ってつまんないじゃん!」となりがちなので面白いものを見るのをおすすめします。たとえばチャップリンとか、ローマの休日とか。チャップリンの街の灯はいい。設定はわりかし単純で、お話も一本道だから人には簡単に説明できる。けれど観なけりゃあの映画の良さは絶対にわからないのだ…。

さて、天井桟敷(てんじょうさじき)の人々は、バチストという美しい青年(手足が長くて本当に美男子です)とガランスという女性が惹かれ合うお話です。惹かれ合うと書きましたが、ガランスという女性はなかなか難しくて、最後までその心が見えない人です。愛することもしたけれど、いつもその心の中は空洞。結婚しても相手のことを簡単には愛しません。

私はガランスという女性に強く惹かれました。私は気高い精神を持つ女性が大好きです。

処女だなんだというけれど、処女性を持つことと肉体的なことは全く別だと思います。彼女はまさにそういう女性です。誰かに抱かれたから誰かと結婚したから、そういった理由では彼女の処女性は失われないのです。だから彼女は美しい。

ティファニーで朝食を」のオードリー・ヘプバーンもそうだと思います。彼女は娼婦の役を演じたのですが、それが彼女の何かを損ねているということは全くない。むしろ彼女の純粋さがより一層引き立つのであります。

私はいつも美しい精神性を求めています。気高い精神と心に憧れます。彼女たちは美しい。誰かの母になっていてもなお美しい人もいる。

 

天井桟敷とは歌舞伎でいう大向うのことです。一番安く買える席です。そこからは一体何が見えるのでしょうか。

映画を見ている私たちもまた天井桟敷の人間。映画にすらならないお話を過ごしています。