最近買った漫画「薔薇だって書けるよ」「母を亡くした時、僕は遺骨を食べたいと思った。」など

 

薔薇だって書けるよ―売野機子作品集

薔薇だって書けるよ―売野機子作品集

 

 表紙もタイトルも素敵。作品集は全部で3巻。「しあわせになりたい」と「同窓生代行」があります。全て買いましたが、この巻が一番良かったです。

下の記事は「しあわせになりたい」について少し書きました。

 

しあわせになりたい - おおきくなりたくありません

 

 

薔薇だって書けるよ」は奥さん・点子さんと、旦那さん・八朔さんのお話。点子さんは若い奥さんで、家事はあまり得意じゃありません。紅茶をいれるのも一苦労です。八朔さんはそんな奥さんを可愛らしく思うのですが、日が経つに連れ可愛いだけでは済まなくなってきます。新婚生活の雲行きが怪しくなってきた頃、ある事件が起きるのです…。

 

このお話はヒロインである点子さんがとても可愛くて好きです。家事が苦手で、可愛らしくて放っておけないところが「おおきくなりません」のまみみさんに似ているなあと思いました。

どうやら私は、ちょっと不思議な女性と主人公が生活を共にする物語が好きなようです。「おもいでエマノン」も少し似ています。主人公が不思議な魅力を持った女性と出会って、たくさんのお話が起きる…。女性は髪が長くて可愛らしくて不器用で、お話が上手で丁寧な言葉を話すいつだって主人公や私をわくわくさせてくれる人です。

 

表題作以外では「オリジン・オブ・マイ・ラヴ」という同性愛が絡んでくるお話が好きです。「オリジン・オブ・マイ・ラヴ」というタイトルはヘドウィグ・アンド・アングリーインチを意識していそうですね。

 

売野機子さんの作品集はカバー裏がどれも本当に素敵です。読み終わった方はぜひめくってみてください。

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薔薇がキレイ!

 

 

母を亡くした時、僕は遺骨を食べたいと思った。 (BUNCH COMICS)

母を亡くした時、僕は遺骨を食べたいと思った。 (BUNCH COMICS)

 

 最近注目している「くらげバンチ」というウェブコミックから出ています。ググると試し読みできます。内容はタイトルの通りです。作者とお母様とのお話です。

タイトルにひかれて思わず買ってしまったのですがやはり良かったです。

電話帳から母のアドレスを消せない、かけることもできないというお話はものすごくわかりました。

少し青野春秋っぽい描き方だなーと思いました。そういえば青野さんの新刊が出ていて少し気になります。「俺はまだ本気出してないだけ」は結構泣かせるお話もありましたね。

 

 

コンプレックス・エイジ(1) (モーニング KC)

コンプレックス・エイジ(1) (モーニング KC)

 

 ウェブで話題になった読み切りも収録されてます。「コンプレックス・エイジ」で探すと出てきます。

主人公は26歳で趣味はコスプレ。いろんなイベントにコスプレイヤーとして参加しています。可愛らしいキャラクターが好きだけど、自分は背が高いのでなかなか好きなキャラクターに近づききれないのが悩み。26歳という年齢や、コスプレイヤーとしてのプライドに悩まされる女性のお話です。

読み切りは「山の中でアレはどうなんだ…通報されないのか…」ということがとにかく気になったんですが、思いを断ち切るにはそれくらいしないと納得できないですよね。女性と年齢というのはかくも難しい関係です。

 

 

 これは今回一番の掘り出し漫画でした…!この漫画が取り上げるのは「生活保護」。ケースワーカーの主人公が生活保護受給者の家を訪問したり、お仕事を探すのに協力したり…。

最近の漫画は「そこに切り込むか!」という物まで描いててすごいと思います。あとネットで話題になってることや、これについて知りたかったとか実はこういう世界があるんですというのもすぐ漫画になっていてありがたいです。最近だと「お前はまだグンマを知らない」とか。

 

上記の漫画とか同級生誰も読んでないだろうし、感想を言い合えないのが寂しいです。試し読みでも読んだ人がいたらぜひ感想教えてください。