おおきくなりたくありません

すきなものはたくさんあります。苦手なものはこころのほつれ。

ずっと、斑目さんのことが好きだった。

げんしけん」という漫画を知ってハマったのは中学生の頃だった気がします。当時の私はハヤテのごとく!とか、魔法先生ネギま!とかにもハマっていました。漫画大好き少女でした。新品を買うお金が無かったので、まんだらけに通い詰めてせっせと漫画を集めていました。

げんしけんのキャラクターの中で私は斑目さんが一番好きでした。ヘタレで芝居がかった話し方をして、オタクで洋服がダサくてアニメにも漫画にも並々ならぬこだわりがある。けれど、自分で作り出すことはできない。描くわけでもなく、コスプレをするでもなく、笹原のように創作者を支えるわけでもない。彼はげんしけんのオタクの中では一番一般人なのではないでしょうか。

私は斑目さんと咲ちゃんのエピソードが好きでした。いつも「せつねぇー!!」と思いながら読んでました。げんしけんという漫画が連載終了したとき「斑目さん結局どうなったの…?」というものと「ああ、あえて決着はつけないのだな。良かった」という相反する思いがあったのを覚えています。いや、決着がつかなかったことに安心した気持ちのほうが強かったです。その後を自分の想像の中だけで展開できるから。斑目さんと咲ちゃんがうまくいったと思うも良し、実はスーとひと悶着あるのでは?と考える私のような者がいても良し、想像しないも良し。

けれど二代目が始まってからは違いました。げんしけんという物語は続いていって、斑目さんも咲ちゃんもスーも、笹原だってオギーだって一斉に動きだして、新しいキャラクターも出てきて…初代とは違った物語がうまれました。

 

そして発売された「Spotted Flower」。Spottedはまだらの、Flowerは花ですね、花は咲いちゃいますね。

Spotted Flower 1 (楽園コミックス)

Spotted Flower 1 (楽園コミックス)

 

 

どう見ても…!!

 

これはもう音楽でも漫画でも本でもドラマでも何でもそうなんですが、創作物に続編とか新作っていうものが出ると絶対「前のほうが良かった」って言う人が出てきます。私も「なんだかなー」って思うことはあります。

私がわからないのは、こういうタイトルの漫画を出して、物語の登場人物をとかあんたという呼び方で名前を上手くごまかしてそれが誰かを明らかにしないということです。だってわかるじゃんこれ!!パラレルワールドとしての物語だとは思いますが、でもね…でもなんか潔くないじゃないですか…。私が斑目さんを好きだった日々はどうなるのかという…。

そもそも斑目さんを好きなのは、彼が不憫だったからだと思うんです。不憫萌えですよ。報われないから応援したくて、報われるのはそれはそれで良いんですけど。だからハッピーエンドになったのならば、この夫婦が一体誰なのかということを明かしてもいいんじゃないかと。におわせなくてもいいんじゃないかと。そしたら斑目さんの新しい生活を応援できますし。

そもそも今回、結構ツッコんで描いてきてるなーって印象を受けました。「ぢごぷり」で子育て漫画を描きたいのかなーとは思ってましたが、そこに恋愛要素を混ぜるのは食い合せが悪いのでは…。

夫婦間の性交渉の問題って結構ナイーブで扱いにくいことだと思うんですよ(結婚したことないからわからないですけど)。女性が女から母親になることによって、妻に魅力を感じなくなったという話は良く聞きますし、私も男の人だったら妊婦さんとのセックスってためらうと思います。お腹に赤ちゃんいるけど大丈夫?!とか、大きいお腹を見るとどうも欲情しなくて…とか。で、妻としては、旦那さんに抱いて欲しいのに抱いてもらえないという状況はつらいものです。これは結構取り上げにくい話題ですよ…そこに挑戦してるのはすごいなーと思いましたが、抱かない理由が二次元オタクだからなのか妊娠中だからなのかはっきりしないのがモヤモヤしました。

奥さんとしては「なんで抱いてもらえないんだろう…よし、ここはあいつの理想の二次元美少女に近づいて、欲情してもらえるように頑張ろう」

旦那さんは「やりたいけどいま妊娠中だし、とりあえずは自分で何とかできるからなー」

って感じかな、と。あと、お腹の子が男の子かもしれないってなった時に旦那さんがガックリしてるのと奥さんが「堕ろそうか?」って言ってるのが印象的でした。出産って大変だ…。

今後、げんしけんがどうなっていくのかはわかりませんが、二代目のほうでしっかり斑目さんのことが描かれるのか!咲ちゃんは結局、高坂と結ばれるのか!

 

初代が終わっても、やっぱり、行く先が気になってしまう漫画です。