同窓会に行った話とハッピーエンドの後もおとぎ話は続くということ。
先日同窓会的なやつに行ったんですけど、あれ、あれどうなんですか?同窓会が好きな人っているんですか?
同窓会で何が嫌かっていうと、昔の自分に向き合わなきゃいけないことです。こっちが覚えていないことを「こんなことあったよねー」って思いだしてくる人がいるもんだから、すごく恥ずかしい。過去にあんまり良い思い出無いですからね、基本的に。
あれ、みなさんどういう気持ちで過ごしてるんでしょうか。
「いろいろあったけどいい思い出だったよね」「あんなことこんなことあったでしょう」「昔があるから今の自分がいるよね」
とか思うんですか?
私はそういう前向きな感想を抱けなくて、すごく落ち込みました。
同い年の子がいま何してるかっていうのを聞いて、職場で部下をまとめてるとか、もう3人子どもがいるとか。輝かしい!まぶしいの!
本当にまぶしいの。まぶしすぎるの。
もう同窓会に行くのはやめようって思いました。あれは成功者が行くものだったのね…。
白馬の王子様とかどうでもいいからこの歪みきった心を矯正してくれる人が現れないかな、と思います。みんなが真面目に働いたり子育てしたりしてるなか、amazonでセーラー服を買って1人部屋の中でこのブログを書いている私の前に、何かしらの間違いで20万くらい降ってきたらいいのになあ。
というわけで、同窓会に行けない方同窓会に行ったけど現実を見て辛くなってしまった方にセーラー服姿で読むのに最適な漫画をおすすめします。
私はBLが苦手です。が、この作品はとっても面白かったのです。絵の美しさとお話の作りこみ方が、BL漫画であるということを上手くマイルド風味にしているというか。つまりエグくないわけです。
『式の前日』という漫画について記事を書いた時に「私は鬱展開が好き」と書きました。
幸せになるというのは全く悪いことじゃないんです。ただ、その過程が見えないものが私はこわいんです。幸せだけ描かれてる物語はあんまり好きじゃなくて、幸せになる過程とかその後とかをきっちり描ける人は、漫画でも本でも映画でもすごいなあと思います。わたくし、過程舞台裏症候群でございます。
この作品は過程がきっちり描かれてます。いきなり性交渉しないし、いきなり好きにならないし、きっかけにも全て裏付けがあります。
他に女性の漫画家さんですごいなあと思うのは私屋カヲルさんです。こどものじかんは幸せだけが描かれてないから、好きです。
ハッピーエンドの先や裏側も想像して、気を配れる人間になりたいと思います。では、さようなら。