苦役列車「友ナシ、金ナシ、女ナシ。この愛すべき、ろくでナシ」
映画の感想でございます。ネタバレあります。
「この愛すべき、ろくでナシ」ってキャッチコピー入ってますが私は全然愛せませんでした。
これ以上ないくらいにキャラは立ってるんです。森山未來の演技も本当にすごい。
でも、愛すべきところは私にはみつかりませんでした。
だってすぐ「僕が中卒だから馬鹿にしてる」とか言い出すし、ずっとタバコ吸ってるし、風俗ばっかり行ってるし。そうせざるをえない出来事が彼に起こったことは、大変だよなあと思うんですが。
ネットで映画の感想を見ていて「泣きました」って書いてる人がいたんですが、どこに泣いたんだっていう。
原作も、読んでないけどたぶん面白いと思います。というかかなり作りこまれてるはず。読むぞ。
この映画の見どころは上記の2人ですね。
マキタスポーツの未来がない感じと、森山未來の役者としてのすごさ。居酒屋のシーンは一瞬、モテキの藤本幸世がちらつきましたが。
あと、森山未來のご飯の食べ方がとにかく汚い。もちろん役作りなんですけど、とにかくうまーく汚く食べてるのでご飯のシーンは注目です。
あっちゃんこと前田敦子さんは少ししか出てませんでしたが、シミーズ(って言いますよね?)姿は最高でした。
高良健吾も前田敦子さんも主人公にそこまで深く関わるわけでもなく、何かを気づかせるとかもなく、2人が出た場面で記憶に残っている所はあんまりありません。海のシーンぐらいかな。
マキタスポーツが歌ってるシーンと、風俗で知り合いと再会して抜いてもらうシーンが
印象深いです。後者は結構好きです。断るかと思ったら抜いてもらうんかい!みたいな。
いま、どんな人がこの映画を好むんだろうと考えていましたが、思い浮かびませんでした。あまり人にはおすすめできない映画だと思いました。