見返りフェードアウト
自分でもわからないくらいに執着している。
あの人の面影を見るからか、それとも他の理由からか。何かから解放されたいのか。
女神になりたいのか?
フェードアウトすべきだと頭でわかっていても、できない。このまま、ずっと自分の気持ちを観察して、おさまるのを待つしかない。一緒に居る時間をなるべく減らすこと、会話する機会を自ら奪い、私は日常に戻ろう。
誰かの未来を喰いつぶすあいつを見て、そんな風にならないと誓ったじゃないか。私は、私は誰かの時間をいたずらに消費してはいけない。もしかしたらあの人も、などと思ってはいけない。自分の中のアイドルや女神たちとたわむれて、こういった感情は忘れてしまうのが一番だ。
もともと無かったかもしれない縁だ。楽しむけれど、受動的に。能動的な私は、見返りを求めてしまうから。
博愛主義は二十歳まで。
私は大きな荷物を持てないのに持ちたがる人間だ。自分は力持ちだと思っているのだ。でも本当はそんなことなくて、むしろ許容量は他の人より少ないのだ。けれど、いつも荷物を持ちたいと思っている。
人をいつまでも許してしまうのは私の悪い癖だ。だから仲良くなった人には怒れるけど、そうでない人にはいつまでもイエスを言い続ける。誰かが私を裏切っても泣いたり少し責めたりするだけで、いつかあの人も誠実さの意味に気付くだろうと勝手に期待して、また裏切られて泣いているのだ。自分は少しのパンしか持っていないのに配り続けているのだ。
私は自分を愛してくれる人をもっと大切にしなければならないと思う。私のことを大事にしない人なんか放っておいて、君が好きだと私に時間をかけてくれる全ての人を愛してゆきたいと思う。振り向きざまに「ばーか」と言ってくるような意地悪な人のことなんて、嫌いになってしまえばいいのだ。博愛主義は二十歳まで。差別意識は二十歳から。とっくに二十歳を過ぎた私。
恋をするというのは人を分け隔てることだから、つまり差別なのだ。レッツ差別。私は私の王国をつくります。愛してくれる人にプレゼントするものを考えます。みんなに笑いかけるけど、去っていく人のことは止めません。傷つけるものは追放します。
さよなら博愛主義者の私。これからは宇宙規模の愛を実現してください。
2016年のふりかえり
2016年はライブにも美術館にも例年よりたくさん行けたし、たくさん書いて聞いて観た一年だった。読む量は少なかった気がするので、今年は純文学を中心に自分が普段読まないものにも挑戦していきたい。
ツイッタ―で自分の映画やアルバムのランキングを書いていた人がいて、いいなあと思ったのでまねっこ。
映画
1、シン・ゴジラ(圧倒的1位!!!)
他に印象に残ったもの・観たものは
「この世界の片隅に」、「君の名は。」、「劇場版ガールズ&パンツァー」、「細雪」…映画はあんまり覚えてないな。劇場で観たものの内容が濃すぎて、DVDで観たやつは失念。
本・漫画
「夏子の冒険」「プリンセスメゾン」「A子さんの恋人」「恋のツキ」「湯神くんには友達がいない」「風と木の詩」「Papa told me」「さびしすぎてレズ風俗に行きましたレポ」「冥土めぐり」「女神」「鹿鳴館」「死んでしまう系のぼくらに」「夜空はいつでも最高密度の青色だ」「自信のない部屋へようこそ」「斜陽」
ドラマ
「最高の離婚」(ずっとナンバーワン)
作家
いつも救われていました。有難う。
舞台
「放浪記」
ライブ
ipodより再生数ベスト25
1、ズレてるほうがいい/エレファントカシマシ
2、染まるよ/チャットモンチ―
3、最後の果実/チャットモンチ―
4、例えば、/チャットモンチ―
5、いたちごっこ/チャットモンチ―
6、ときめき/チャットモンチ―
7、左手で愛して/畑中葉子
8、Tシャツに口紅/ハナレグミ
9、星ばかり見ていた/ゲーム「天使のいない12月」のサウンドトラックより
11、Don´t Know Why/Norah Jones
12、スウィート・ソウル・レビュー/Pizzicato Five
13、パーセンテージ/school food punishment
14、Cassis soda & Honeymoon/Syrup16g
15、I'll be there/Syrup16g
16、Muder you know/Syrup16g
18、ふるえて眠れ/YUKI
19、ピンクのピアノA/銀杏BOYZと壊れたバイブレーターズ
20、あたたかいギターは夜を冷やす/銀杏BOYZと壊れたバイブレーターズ
21、ピンクのピアノM-再会-/銀杏BOYZと壊れたバイブレーターズ
23、余興/椎名林檎
24、LONELY ROSE/尾崎豊
25、いっちまったら/面影ラッキーホール
椎名林檎が一曲しかないのが意外。aikoにいたっては一曲もない。チャットモンチ―のアルバム「共鳴」をかなり気に入っていた様子。エレカシはプリンセスメゾンという漫画の中で出てきて、その影響で聞いていた。
全体的に激しい曲よりも静かな曲を好んで聞いていたみたいだ。
新しいお友達が出来たり、新しい文章を書いたり、新しいことが多かった。人との距離の取り方も前より少しは上手くなったかな。魅力的な女性に、人間に、なりたい。あまり望まないようにと思うこともあるけれど、できればたくさん望んで全部叶えたい。それだけの力が手に入りますように。今年もよろしくお願いします。
自分の人生、終わる寸前だと思ってた。
自分は生きていて良い人間ではない、みたいな気持ちがどこかにあって。そう思う理由もいくつかある。
自分の人生はもはや自分じゃ動かせなくて、誰かに支えられながらしか生きていけないと思ってた。でも、自分の力だけで歩いていけるかもしれない、依存しなくても生きていけるのかもしれない。
誰かに愛されるためにふるまって、愛されて生きなきゃ意味がないと思っていた。でも、愛されるようにふるまわなくても好きだと言ってくれる人がいるかもしれない。
私は完璧に愛されたくて、自分がいる意味がなきゃ生きてちゃいけないと思っていて、生きてくのつらいなってすぐ死にたいなって思って、孤独と寂しさと悲しさと自分の弱さでがんじがらめになって、深くて暗い穴の中にいて、いやもしかしてここはトンネルなのかもしれないと思いつつもやっぱり出口は無くて、歩くこともやめよう意味ないって思ったこともあった。
でも生きなきゃいけない。
本音をいうと愛されたい。自由に生きたい。なるべく悲しい思いもしたくない。笑って暮らしたい。
自分の人生、終わる寸前だと思ってた。あとは消化試合。どうやって現状維持していくか。でも、もしかしたら変えられるのかもしれない。私が思ってるより世界は広くて、私にできることあるかもしれない。私のこと、まだ出会っていない誰かが大切に思ってくれる日もくるかもしれない。私だって同じこと。
まだ出会っていないあなた、私ここにいますよ。片隅なのかもわからない、足元もおぼつかないここで私生きてますよ。いつか会えるから楽しみにしていてね。私もきっと笑顔で会えるように、いまのうちに泣いておきますから。
あなたの背中を追いかけるつもりでいた
o-kamininaritai.hatenablog.com
o-kamininaritai.hatenablog.com
どちらも雨宮まみさん関連のこと。こじらせ女子と言う文言が流行っていたということもあってか、どちらも結構な人数の方が読んで下さった(普段は訪問者数2とかなので、その基準から言ったらすごい)。
沈黙することが一番スマートな気もするし、私は確かにショックを受けているけど、それがどれほどのものなのか自分でもわからない。
楽しそうに生きている彼女を、自分の人生の指標にしてきた。今年に入ってからは、自分の物欲だって我慢しないで、高価なものも買って、たくさんおしゃれもして、文章もバンバン書いていた。だから、調子良いね、脂のってるなって思っていた。
彼女の著作も相変わらず買っていた。インテリアやおしゃれについて思うこと、ファッションと自意識、私が読みたいこと知りたいことがそこに書いてあった。挫折や失敗を繰り返しながら進んでいる彼女を見ていると勇気をもらえた。
死ぬまでに何千回だって思い切り笑って、愛されて、陽の当たる大通りでスキップするんだ。私もそうなりたい、なりたいって思っていいんだ。なんで今までこんなに閉じこもっていたのか。それとも閉じ込められていた?どっちにしたって、私は早くここから抜け出さなきゃ。あなたの背中を追いかけなきゃ。
でも、もう追いつけない。私が目指したのはそこじゃなかった。いや、かつてはそここそが天国で、私はそこに行きたいって涙が出るほど切望していたけれど、素敵な人や楽しそうにしている人を見て、そこに行くのをやめようと思った。また行きたくなるかもしれないけど、とりあえずもう少し生きてみようかなと思ったのだ。
あなたがいなくなった後はどうすればいいのか。もちろん人間はたくさんいるから、私は今この文章を書きながら、時と人とあるいは文章や映画や音楽が私の心を癒すことを知っている。
とりあえずもう少し生きてみようかなという感情が、私の中で途切れるのがこわい。みんな悲しくなってしまってあっちにいっちゃうと思うとこわい。私は死ぬのがこわい。誰かが突然いなくなることがこわい。もしかしたらあなたもそうだったのですか。