2016年のふりかえり

2016年はライブにも美術館にも例年よりたくさん行けたし、たくさん書いて聞いて観た一年だった。読む量は少なかった気がするので、今年は純文学を中心に自分が普段読まないものにも挑戦していきたい。

ツイッタ―で自分の映画やアルバムのランキングを書いていた人がいて、いいなあと思ったのでまねっこ。

 

映画

1、シン・ゴジラ(圧倒的1位!!!)

他に印象に残ったもの・観たものは

この世界の片隅に」、「君の名は。」、「劇場版ガールズ&パンツァー」、「細雪」…映画はあんまり覚えてないな。劇場で観たものの内容が濃すぎて、DVDで観たやつは失念。

 

本・漫画

「夏子の冒険」「プリンセスメゾン」「A子さんの恋人」「恋のツキ」「湯神くんには友達がいない」「風と木の詩」「Papa told me」「さびしすぎてレズ風俗に行きましたレポ」「冥土めぐり」「女神」「鹿鳴館」「死んでしまう系のぼくらに」「夜空はいつでも最高密度の青色だ」「自信のない部屋へようこそ」「斜陽」

 

ドラマ

最高の離婚」(ずっとナンバーワン)

 

作家

最果タヒ太宰治鈴木志郎康

いつも救われていました。有難う。

 

舞台

「放浪記」

 

ライブ

Syrup16g銀杏BOYZ面影ラッキーホール

 

ipodより再生数ベスト25

1、ズレてるほうがいい/エレファントカシマシ

2、染まるよ/チャットモンチ―

3、最後の果実/チャットモンチ―

4、例えば、/チャットモンチ―

5、いたちごっこ/チャットモンチ―

6、ときめき/チャットモンチ―

7、左手で愛して/畑中葉子

8、Tシャツに口紅/ハナレグミ

9、星ばかり見ていた/ゲーム「天使のいない12月」のサウンドトラックより

10、アラベスク第一番/ドビュッシー

11、Don´t Know Why/Norah Jones

12、スウィート・ソウル・レビュー/Pizzicato Five

13、パーセンテージ/school food punishment

14、Cassis soda & Honeymoon/Syrup16g

15、I'll be there/Syrup16g

16、Muder you know/Syrup16g

17、タクシードライバー・ブラインドネス/Syrup16g

18、ふるえて眠れ/YUKI

19、ピンクのピアノA/銀杏BOYZと壊れたバイブレーターズ

20、あたたかいギターは夜を冷やす/銀杏BOYZと壊れたバイブレーターズ

21、ピンクのピアノM-再会-/銀杏BOYZと壊れたバイブレーターズ

 

22、探偵物語/中納良恵

23、余興/椎名林檎

24、LONELY ROSE/尾崎豊

25、いっちまったら/面影ラッキーホール

 

椎名林檎が一曲しかないのが意外。aikoにいたっては一曲もない。チャットモンチ―のアルバム「共鳴」をかなり気に入っていた様子。エレカシはプリンセスメゾンという漫画の中で出てきて、その影響で聞いていた。

全体的に激しい曲よりも静かな曲を好んで聞いていたみたいだ。

 

新しいお友達が出来たり、新しい文章を書いたり、新しいことが多かった。人との距離の取り方も前より少しは上手くなったかな。魅力的な女性に、人間に、なりたい。あまり望まないようにと思うこともあるけれど、できればたくさん望んで全部叶えたい。それだけの力が手に入りますように。今年もよろしくお願いします。

 

自分の人生、終わる寸前だと思ってた。

自分は生きていて良い人間ではない、みたいな気持ちがどこかにあって。そう思う理由もいくつかある。

自分の人生はもはや自分じゃ動かせなくて、誰かに支えられながらしか生きていけないと思ってた。でも、自分の力だけで歩いていけるかもしれない、依存しなくても生きていけるのかもしれない。

誰かに愛されるためにふるまって、愛されて生きなきゃ意味がないと思っていた。でも、愛されるようにふるまわなくても好きだと言ってくれる人がいるかもしれない。

私は完璧に愛されたくて、自分がいる意味がなきゃ生きてちゃいけないと思っていて、生きてくのつらいなってすぐ死にたいなって思って、孤独と寂しさと悲しさと自分の弱さでがんじがらめになって、深くて暗い穴の中にいて、いやもしかしてここはトンネルなのかもしれないと思いつつもやっぱり出口は無くて、歩くこともやめよう意味ないって思ったこともあった。

でも生きなきゃいけない。

本音をいうと愛されたい。自由に生きたい。なるべく悲しい思いもしたくない。笑って暮らしたい。

自分の人生、終わる寸前だと思ってた。あとは消化試合。どうやって現状維持していくか。でも、もしかしたら変えられるのかもしれない。私が思ってるより世界は広くて、私にできることあるかもしれない。私のこと、まだ出会っていない誰かが大切に思ってくれる日もくるかもしれない。私だって同じこと。

まだ出会っていないあなた、私ここにいますよ。片隅なのかもわからない、足元もおぼつかないここで私生きてますよ。いつか会えるから楽しみにしていてね。私もきっと笑顔で会えるように、いまのうちに泣いておきますから。

あなたの背中を追いかけるつもりでいた

 

o-kamininaritai.hatenablog.com

 

 

o-kamininaritai.hatenablog.com

 

どちらも雨宮まみさん関連のこと。こじらせ女子と言う文言が流行っていたということもあってか、どちらも結構な人数の方が読んで下さった(普段は訪問者数2とかなので、その基準から言ったらすごい)。

沈黙することが一番スマートな気もするし、私は確かにショックを受けているけど、それがどれほどのものなのか自分でもわからない。

楽しそうに生きている彼女を、自分の人生の指標にしてきた。今年に入ってからは、自分の物欲だって我慢しないで、高価なものも買って、たくさんおしゃれもして、文章もバンバン書いていた。だから、調子良いね、脂のってるなって思っていた。

彼女の著作も相変わらず買っていた。インテリアやおしゃれについて思うこと、ファッションと自意識、私が読みたいこと知りたいことがそこに書いてあった。挫折や失敗を繰り返しながら進んでいる彼女を見ていると勇気をもらえた。

死ぬまでに何千回だって思い切り笑って、愛されて、陽の当たる大通りでスキップするんだ。私もそうなりたい、なりたいって思っていいんだ。なんで今までこんなに閉じこもっていたのか。それとも閉じ込められていた?どっちにしたって、私は早くここから抜け出さなきゃ。あなたの背中を追いかけなきゃ。

でも、もう追いつけない。私が目指したのはそこじゃなかった。いや、かつてはそここそが天国で、私はそこに行きたいって涙が出るほど切望していたけれど、素敵な人や楽しそうにしている人を見て、そこに行くのをやめようと思った。また行きたくなるかもしれないけど、とりあえずもう少し生きてみようかなと思ったのだ。

あなたがいなくなった後はどうすればいいのか。もちろん人間はたくさんいるから、私は今この文章を書きながら、時と人とあるいは文章や映画や音楽が私の心を癒すことを知っている。

とりあえずもう少し生きてみようかなという感情が、私の中で途切れるのがこわい。みんな悲しくなってしまってあっちにいっちゃうと思うとこわい。私は死ぬのがこわい。誰かが突然いなくなることがこわい。もしかしたらあなたもそうだったのですか。

冬が終わるまでに

11月が来て、毎日楽しすぎることも辛すぎることもなくて、普通ってこういうことなのかなって日々。

笑い声の大きい同級生、授業のつまらない先生、席を詰めてくるおばさん。気に障ることもたくさんあるけど、冬の始まりの冷たい空気は、張り詰めていて、何もかもを美しく見せる力がある。

まあ仕方ないか、と納得してしまうような冷静な冷たさ。

君の存在は相変わらず遠くて、私のとなりには誰もいない。君のとなりにも誰もいないはずなのに、美しく強く見えるのはなぜだろう。

ねえ、あの子があなたを好きだって知ってる?

あの後輩があなたをかっこいいって評してたよ。

全部教えたあと、耳元でささやきたい。

 

「でも誰よりもあなたを知ってるのは私。私、あなたに一番を全部あげる」

 

一番好きも一番嫌いも、私を一番泣かせるのもあなた。

冬が終わる前に、私に気づいて。

 

じゃないと、溶けて死んじゃう。

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女神のセックス

あんたさあ、アレって本当なの?アレだよ、あの男としたって話。

まあ本当だね。

なんで?なんでなわけ?よりによってって感じじゃん。何を考えてるのよ。

何をって、別に私なりに、まあ、してもいいと思ったというか。むしろしたかったのよ。

どうしてあいつなわけ?あの人が他の女の子と遊んでるのも知ってるはずじゃん。大体、彼女と付き合う前から他の女の子と天秤にかけてさ、そういうの間近で見てきたはずでしょあんたは。

間近で見たきたからこそよ。あの人も、ようやく遊ばなくなってきたから。

はあ?去年だって山本とやってたじゃん。その話してたのあんたでしょ。

でも、それはもう終わったし。私にも、大体わかってきたから。

何が。

彼はね、もうモテないよ。かつてほどの魅力はないもの。容姿は衰えるし、ありあまるほどのお金があるわけじゃない。彼はもう、第一線の人間じゃないの。それをあの人自信がわかってきてる。だから過剰な自信ももう無い。もうすぐ、あの人には何も無くなっちゃうの。

それと、あんたとあいつがしたことと何の関係があるわけ。

女神になるのよ、あの人の。傷ついたあの人の、女神になるの。私は最後の女になりたいの。美しくも強くもなくなった、本当は何の魅力もない空っぽなあの人の、女神になるのよ。それは私にしかできないし、私ならできることだと思うの。そのために、見てきたんだから。

…女神になってどうするのよ。

あの人の子どもを産むのよ。その子はきっと天使みたいに愛らしいわ。私はその子をあの人みたいに育てたいの。

あんた、意味分かんないよ。おかしくなっちゃったわけ?

おかしくなんて。あの人に比べたら私は普通よ。でも、あんな空っぽな狂人と暮らせるのは私だけだから。

彼女の携帯が震える。いや、もしかしたら震えていたのは私なのかもしれない。おそらくあの男からのメッセージだろう。女神?何を言っているんだろう。あんたは誰よりもあいつを憎んでいたじゃないか。殺したいって言っていたこともあった。なのにあいつのところに行くんだね。結局あいつの一人勝ち。女神?あんたは既に女神だったよ。愛すべき女神。でも今日からあんたは一番憎い女神になった。醜くなれ。お願いだから、早く醜くなってくれ。その男と共に、見えないところに羽ばたいていってくれ。